2007年07月21日
職人の「技は盗め」はイメージトレーニングだった!?
以下、引用
昔の職人などは親方のところへ入門すると、ずっと雑用ばかりやらされて、具体的な技をなかなか教えてもらえなかったという話がよくありました。
(中略)
私はその意味を、次のように考えています。入門してすぐ、ごく初心者のうちから仕事を教えられて始めてしまうと、もちろんすぐにはできませんから、いろいろ失敗します。そして、だんだんできるようになっていくわけです。
この、だんだんできるようになるが当然の道筋だろうと思われるかもしれませんが、その体験を通じて、人はできなかった自分というものを潜在意識のなかに抱えてしまうことになるだろうと思うのです。
しかし、仕事をさせてもらえずにただみていると、身体のなかでこうかな、ああかなと、仕事の感覚をシュミレーションしていく。具体的に失敗することはあり得ないわけです。それである日、じゃあこれでもやってみるかと言われたら、ちょっとしたヒントですぐにできるようになる。初めて出会うことでも、これから自分が経験することに対して、何とかいろいろ工夫していけるようになるのです。
ところが現在のように何でもマニュアルで手取り足取り教えるやり方だと、「それは教わっていませんからできません」と答えるよううなことになってしまいがちです。
※ 甲野善紀著 『「古の武術」に学ぶ』の稽古論 より
(2006/05/26発行メルマガより)
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